真坂金太郎のブログ

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悪徳警察署長体験ゲーム『This Is The Police』レビュー

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このゲームはシミュレーションゲームだ。退職間際のアメリカの架空の都市の警察署長を体験するゲームだ。だがそれだけではない。このゲームの主人公であるジャック・ボイドには大きな目標がある。それは退職までに“50万ドルの退職金”を稼ぎ出すことだ。

 


ゲームにおける一日の流れにおいてプレイヤーはまず朝の新聞でニュースをチェックする。それからなかなかエンジンのかからないボロ車で出勤する。署に到着したジャックを待ち受けるのは何かと理由をつけて休もうとする署員たちだ。プレイヤーは彼ら彼女らの要望を叶えてもいいし無視してもいい。仕事を始める前には仕事中に聴くレコードを選択する。曲が流れ始めたらようやく仕事のスタートだ。プレイヤーは様々な事件及び市民やギャングが持ち込んでくるトラブルに警官を送り込むことで対処することになる。各事件には制限時間があるが選択している間はカウントは止まるのでそんなに急ぐ必要はない。警官を送ると事件は無事に解決したり、さらなる増援や判断を求められることもある。場合によっては警官が殉職したり市民が死亡したりすることもあるので油断はできない。そうしてトラブルに対処し続けていると勤務終了の時間がやってくる。そうしたらあとは署員を残業させるかどうかを決定して仕事は終わりだ。これが基本的な一日の流れだ。

 

しかしただ仕事をこなすだけでは目標である50万ドルを達成することはできない。なので合間を縫ってギャングの頼みを引き受けたり証拠品を横流しするなど様々な手段を駆使して金を稼ぐ必要がある。


ストーリーは主に仕事の前後に挟まる形で進行する。


この記事を書いている現在、プレイ開始からゲーム内時間で25日目まで進めたが、このゲームは正直いって単調だ。まるで警察業務なんて退屈だと実際にプレイヤーに味わわせたいのかと思う。ストーリーもなかなか進まなくて中弛みが激しい。公式で日本語に対応しており、ローカライズの質はそれなりで違和感のある部分はあるがプレイする分には問題ない。このゲームのうまいのはプレイヤーを悪人に仕立てあげることだ。プレイヤーは最初こそ善人であり立派な警察署長というロールプレイを貫こうとするかもしれない。しかしこのゲームはとことん人間を道具として扱う手段が充実している。必要とあれば不要な職員を暗殺して雇用枠を確保することすらできる。ゲームのプレイヤーという生き物はできることがあればやってしまう生き物だ。プレイを続けるにつれ、きっと警察官を血の通った人間ではなくただの道具として扱うようになる瞬間が訪れるはずだ。それを体験したいならぜひこのゲームをプレイしてほしい。

 

なお、このゲームの続編の『This Is The Police 2』の発売が決定されている。

 

 

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