【レポート】『リトルウィッチアカデミア-VRホウキレース-』の体験会に行ってきた ※2019/8/18追記:潘めぐみさんのプレイ動画追加
まずは『リトルウィッチアカデミア-VRホウキレース-』って何?という人へ。
この作品のCampfireからの説明を引用します。
TRIGGER制作のアニメ『リトルウィッチアカデミア』がVRゲーム化!アッコたちと一緒に空を自由に飛び回るホウキレースゲームです!2013年のアニメミライから始まり、クラウドファンディングを経て映画化、そして2017年のTVシリーズ。世界中のファンとともに成長してきたLWAの新たな挑戦が始まります!
そうです!あのトリガー制作の超おもしろ神アニメ『リトルウィッチアカデミア』のVRゲーム化作品です!魔法を全く扱えない主人公カガリ・アツコがルーナ・ノヴァと呼ばれる魔女を養成する学校へと入学し、そこで仲間たちと涙あり笑いありの様々な冒険を繰り広げる世紀の名作である『リトルウィッチアカデミア』の!
Little Witch Academia - VR Broom Racing - (tentative title) Teaser Trailer
まだアニメを見ていないという人がいたら今すぐ見てください!ネットフリックスで配信されていますよ!
テレビシリーズに先行して制作された劇場版『リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード』も同様に配信されていますのでまずはそちらを見るのがいいかもしれません。
ちなみにこのリトアカ(以下この略称を使います)という作品は元々「アニメミライ」という文化庁の若手アニメーター育成支援プロジェクトの一環で作成されたアニメだったのですが、その企画の際に公開されたいわば現在のリトアカのプロト版もネトフリで配信されており、そちらはおおむね設定は共通しているもののゴア描写があったり一部のキャラの性格が違ったりとまた違った趣があります。興味があったらこちらも見るといいでしょう。
以下宣伝リンク
劇場版
テレビシリーズ版
ちなみにリトアカはテレビアニメ放送直後にも別でゲーム化されています。
それがこちらのタイトル、『リトルウィッチアカデミア 時の魔法と七不思議』です。
game-littlewitchacademia.bn-ent.net
実はこのゲームは……私……その……未プレイだったりします。
ごめんなさい!ちょうど発売時期は鬱がひどくて全くベッドから起き上がれなかったんです!
そのうち必ずプレイするから許して……。
とにかく話をリトアカVRに戻しましょう。
実はこのリトアカVRは体験会を実施していて(現在は終了しています)、私もそれに参加してきました。
なので、この記事では前置きが少々長くなりましたがそのイベントの簡単なレポートをしていきたいと思います。
なお、このレポートは帰宅してから思いつきで書き始めたもので、事前にメモとかも取っていなかったから記憶を頼りに書きました。
なので記憶違いにより実際にあったこととは違う内容が含まれている可能性がありますのでご了承ください。
また、体験会でプレイしたゲームのプロト版は、形は変わるかもしれませんが製品版にチュートリアルとして搭載されるかもしれないとのことなのでいちおう※ネタバレ注意です!
「発売まで一切情報を入れたくない!」という人はこれ以上この記事を読むのを中止してください。
さて、体験会は全部で3回開催されたのですが、私が参加したのはその最終回、8月11日の回でした。
連日の猛暑もあって会場までの道のりは険しいものになるだろうと前日から日よけの帽子を買ったりして準備をしていたのですが、意外にも当日の天気は曇り気味で日も弱く体感気温もそれほど高くなく肩透かしな気分でした。
それでも会場へたどり着くのには若干の苦労がありました。というのも私、電車に乗るのがクソ下手なんです。
今回も事前に予定していた電車に乗り遅れたり、乗り換え先を間違えたりといくつもミスを重ねてかなりのタイムロス(たぶん4,50分くらい)。
それでも、早めに家を出たり駅から会場までの道がわかりやすかったことなどが幸いして開始時間前には到着して間に合いました。よかったよかった。
会場エントランスに入るとこのような看板がお出迎え。
手製のポップで飾り付けられていて体験会本番への期待を煽られます。
到着したのがけっこうギリギリだったので体験会はすぐに始まりました。
まずは受付。今回のイベントの受付にはPeatixというサービスのスマホアプリが用いられていたのですが、私のスマホは古すぎてアプリを入れられなかったのでPCで表示されるチケットを印刷して持っていきました。
ちゃんと入場できるか不安でしたが、問題なく受付を通ることができて安心したのを覚えています。
会場内に入り用意された椅子に着席すると、なんだか偉そうな人(プロデューサーさんでした)が出てきて挨拶もそこそこにゲームの操作説明を始めました。
リトアカVRはVR用のコントローラー1つを用いて椅子などに座った状態で操作する方式でした。
肝心の箒に乗って空を飛ぶ際の操作方法は腕/コントローラーの向きで方向を変えて、前傾姿勢になる――つまり腕と頭部を近づけると加速(というか推進?)するというものでした。
私はVRゲームをプレイした経験が今まで無かったのですが、シンプルでわかりやすい操作方法だと思います。
こういった説明は実際のプロト版ゲーム内でも説明がありましたが、スタッフさんの実演付きで客観的に姿勢を見ることが出来て理解がより容易になった気がします。
操作説明が終わるといよいよ試遊が始まりました。試遊は一度に複数人づつ行われ、私は幸運にも一番最初に順番が回ってきました。
いざ、試遊用の席につくとさっそくVRゴーグルの装着に入ります。
ちなみに今回の体験会で使われたVRゴーグルはOculus RiftとQuestの2種類で、私が使ったのはQuestの方でした。
ゴーグルの装着にはそこそこ苦戦させられました。
というのも私は非常に目が悪く常にメガネをかけているのですが、なので当然試遊の際もメガネをつけてプレイしたのです。
加えて今回の体験会では複数人が同じ機材を使い回すことから衛生面に配慮してのことか、ゴーグルとの間にマスクもつける必要がありました。
ゴーグルを被ろうとすると、この2つがもうズレにズレるんです。
マスクがズレると視界が塞がれて、メガネがズレると視界がボヤケて、どちらにせよ何も見えなくなります。
担当のスタッフさんと共にゴーグル・マスク・メガネと格闘することしばらく、なんとかジャストな装着に成功しました。
そんなこんなで一苦労したら遂にゲームスタート!
最初は暗闇の中でポップアップウィンドウの説明に従って画面内のコントローラーを動かしてチュートリアルをこなしていきます。特に難しい操作はありませんでした。
一通りの練習操作を終えると、なんとコントローラーがリトアカ世界で使われている魔法の杖に変身しました!
さらに「杖を振って魔法を使ってみよう」と語りかけてくるとてもよく聞き慣れた声が聞こえてきます。
促されるままに杖を数回振る度に、木が生え、草が生え、そしてそれまでいた暗黒空間は森の中へと変わっていきました。
すると、木の陰からこちらを伺い、話しかけながら近づいてくる人物がいます。
そう、この人こそ先程の声の主でもあり『リトルウィッチアカデミア』の主人公であるアツコ・カガリ(CV:潘めぐみ)さんその人です!
VR空間で目の前で対面するアッコさんはとても麗しく、私はVR初体験なのもあってその感動はひとしおでした……。
大好きなアニメのキャラクターと対面できるというのはよく言われるVRの魅力の一つではありますが、実際に味わってみると素晴らしかったです。
この後しばらくアッコさんが話しかけてきてくれるのですが、その内容から推測するとどうやらリトアカVRの時系列はテレビ版終了よりは前のようでした。
アッコさんのお声をしばらく拝聴すると場面は変わって、手には箒の姿が。
いよいよ初飛行の時です。
支持される通りに腕を前に置き前傾姿勢になると、画面に集中線が走って視界が動き始めました。
そう、飛んでいるのです!これは楽しい!
スピード感もなかなかあります。
夢中になって最初の森の中のコースを飛び宙に浮いている目標のリングをくぐっていくと、しばらくしてまた場面転換が入り今度は湖の上空に移動しました。
この時の「高いところにいる感覚」は結構なものでした。
周囲の風景も簡素ながらなかなか見応えがあって、少しの間上体を起こして箒を止めて鑑賞したりしました。
その後も指定されたリングを狙って箒を左右上下に動かしながら飛び続けていくと、ある程度飛んだところでゲームは終了しました。
プレイしたうえでの感想ですが……楽しかったの一言に尽きますね!
前述の通り私はVR初体験だったのですが、周囲一帯見渡す限りがゲームの世界というのは想像していた以上の没入感を得られました。正直VRナメていたわ。
また、VRを体験する前にはいわゆる「VR酔い」を結構心配していたのですが、これは感じることが全くありませんでした。
ただ、これは私自身の体質によるものなのかリトアカVRの性質上のものなのかは確実な判断がつきませんね。
リトアカVRの開発である株式会社UNIVRSさんは「VR空間での酔わない移動方法」の研究開発に力を入れていて、リトアカVRにもその技術は応用されているそうなのでおそらく後者だと思います。
話をゲームに戻しますと、やはりアッコさんの目の前に立てたのがすごく嬉しかった!めっちゃかわいかったです!
製品版で他のキャラに会えるのも楽しみですね。
箒での飛行については、まず感じたのは操作性の良さです。
基本的にはコントローラーを行きたい方向に向けるだけというのはシンプルで馴染みやすく、操作に対する反応にも違和感はありませんでした。
VRゲームというのはプレイヤーが実際に体を動かすという操作方法上、操作性が非常に重要になるとは耳にしますが(中にはあえて劣悪な操作性をウリにしているゲームもありますね……)、その点でリトアカVRに心配することは無いと思います。
ただ、一つ難点を言うなら首がかなり疲れましたね。
これはゴーグルの重量が原因として大きいとは思います。
ただゲーム自体に関しても、飛行中は椅子に座った上で両肘を脚の上に置いてコントローラーを前に突き出しそこに頭部を近づけるのが基本姿勢になるのですが、この状態で前を向き続けるというのが結構キツかったですね……。
しかし、これは鬱で1日の大半をベッドの上から動けず過ごすことがしょっちゅうある、重度の運動不足の私が例なのであまり読者さんの参考にはならないかもしれません。
実際にゲームをプレイできたのは10分足らずのはずですが、体験の密度が高くてそれ以上の時間に感じました。
私の試遊が終わり、他の参加者の方々が順番を待っている間にプロデューサーさんからゲームについての色々なお話があり(ボーッとしていてあまり覚えていません。すいません)、それも終わると参加者からの質問タイムがありました。
私は真っ先に手を上げてしまいました。結構気になっている疑問があったので。
質問の内容はこうです。
「私はVR機器を持っていないので新しく買う必要があるのですが、OculusとPSVRでゲームの仕様になにか違いはありますか?」
ゲーマーという人種は"機種間の格差"を異常に気にする生き物です[要出典]。特に一時期のCSゲーマーの間ではこの傾向が悲しい争いを……この話はやめましょう。
とにかく、こんなめんどくさいクソゲームオタクの質問にもプロデューサーさんは丁寧に答えてくれました。
以下回答
「基本的に機種によってのグレードの差などはありません。ただ、PSVRは機器の仕様上"振り向く"という動作ができないので、それに合わせて操作方法を調整しています。ただ、それによって他機種との体験の差が生じないようにはします」
再度繰り返しますが、この回答はメモを取ったりしたものではなく私の記憶に基づいているので間違っていたらごめんなさい。
ちなみにプロデューサーさんのオススメは「簡単にセッティングして被ってゲームを始められる手軽なOculus Quest」だそうです。
私もOculusからそのうち買おうと思っていますが、機種については考え中です。
その後に私以外の参加者の方からも質問がありました。
Q:ゲームにシナリオ性はあるのか。
A:一人プレイモードでは他のキャラクターとタッグを組んで空を飛ぶのですが、ステージの幕間にキャラのセリフがあったり、好感度が高まるとその内容が変化したりします。ダイアナはデレたりします。命の危機が生じるような事態とかはありません。(ちなみにこの回答の際にコンスをどう喋らせようか悩んでると冗談交じりに語っていました)
Q:アニメに出てきたようなクリーチャーは出てくるのか。
A:ステージギミックとして出したりはするかもしれません。
こんな感じだったとは思いますが、これは私の記憶に(以下略)
質問タイムも終わるとそのままお開きの流れになり、私も会場を後にしました。
体験会を通じての感想としては、とにかく開発者の方々が原作への愛を持って開発に取り組んでくれているのが伝わってきました。
製品版も原作ファンとして満足できる仕上がりになるのではないかなと期待を持つことができましたね。
時間にして1時間ほどの長さでしたが、実に充実した長さでした。
会場のある渋谷まで行くのはなかなかしんどかったですが、無理をしてでも行ってよかったです。
ゲームへの期待が高まりましたし、VR初体験も楽しむことができたので。
なお、リトアカVRのクラウドファウンディングは記事執筆中の現在も続行中です。
お金に余裕がある人はぜひ支援するのをオススメします!
それでは製品版の発売を楽しみに待ちながらレポも終わりにしたいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
※2019/8/18追記
潘めぐみさんがリトアカVRを試遊している動画を見つけたので引用します!
とても楽しそうに遊んでいらっしゃって、体験会に行けなかった方も雰囲気をなんとなく掴めると思います。
・関連リンク
『リトルウィッチアカデミア-VRホウキレース- 』制作プロジェクト! - CAMPFIRE (キャンプファイヤー)
"Little Witch Academia: VR Broom Racing" New VR Game Project by UNIVRS — Kickstarter
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